GoogleEarth(グーグルアース)の便利な使い方

GoogleEarth(グーグルアース)の便利なデータを作成 ~その6 GoogleEarthProを使う~

GoogleEarthのpro版にはどんな機能が!?

 ここではGoogleEarth(グーグルアース)の便利なデータの作成方法について解説しています。その6では無料となったGoogleEarthのpro版の機能について解説しています。インターネットのニュースなどでpro版が無料になったことが話題になりましたが、pro版にはどんな機能があるのか確かめてみたいと思います。またさりげなくpro版を使う際のログインの仕方もわかりづらいので、その点についても解説しています。

まずはログイン

 まずはログインの仕方について解説します。というのもインターネットのニュースなどで「pro版が無料になった。」と話題になったものの、「何故かGoogleEarthProをダウンロードし、インストールしてもユーザー名やライセンスキーを要求され使えない。」と悩んでいる人が多いと思われるからです。
 実はpro版が無料になってもユーザー名やライセンスキーの入力は求められるのに変更はありません。ただしユーザー名には任意のメールアドレス、ライセンスキーには「GEPFREE」と入力することでログインが出来るのです。Googleの公式ヘルプにも記載があるのですが、正直見つけにくく悩んでいた人も多かったのではないでしょうか?

ログイン

GoogleEarthとGoogleEarthProの比較

機能の違いは

 ではいよいよ機能の違いについて解説していきます。GoogleEarthの公式ホームページ上には機能の違いについて下表のように記載されています。実はあまり大した差はなかったんですね・・・。と言いたい内容ですが、だからこそ無料にしたのかもしれません。
 で実は「住所の一括読み込み」については現在のところ日本は対応していません。なのでとりあえず大きな違いとして、「GISデータのインポート」と「測定ツール」について下で具体的に解説しています。

機能 Google Earth Google Earthプロ
印刷の解像度 1000 ピクセル 4800 ピクセル
GIS データの読み込みポート ESRI .shp、MapInfo .tab
住所の一括読み込み 各住所を手動でジオロケート 一度に 2500 件まで自動でジオロケート
大きな画像ファイルの読み込み テクスチャ サイズ スーパー イメージ オーバーレイ
追加のレイヤ 人口統計、土地区画、交通量
書き出し用プレミアム動画の作成 HD 1920 x 1080
測定ツール ライン、パス ライン、パス、ポリゴン、円、3Dパス、3Dポリゴン

GIS データの読み込みポート

 GoogleEarth自体もGISの一種ですが、世間一般的にGISデータというとESRI社のデータフォーマットであるシェープファイル(.shp)が有名です。また今現在、国土地理院等が整備している日本の国土に関するデータもこのシェープファイルで提供する形になりつつあります。ですのでここでは、実際に国土地理院のデータをダウンロードして、そのシェープファイルをGoogleEarthに読み込んでみたいと思います。
 下の画像は国土地理院の「基盤地図情報」というサイトからダウンロードしてきたデータです。内容としては「行政区画」「海岸線」「建物」「道路」の情報です。ちなみに場所は浦安市でディズニーリゾートが右下にあります。これをシェープファイルで保存してGoogleEarthに読み込んでみましょう。

国土地理院

 まずは道路を表示してみました。これだけでもデータの正確さや細かさが伝わってきますね。さすがに国が整備しているデータだけあって、位置や形状が正確です。

道路

 次に建物を描画してみました。ちょっとあまりにデータが細かいため下の画像ではディズニーランド周辺を拡大しています。ディズニーリゾートの敷地内はいわゆる会社の私有地のため、少し正確さに欠けるような感じがしますが、それと比較して住宅街の方は素晴らしい細かさと正確さです。こういったデータを活かせる職種に就いている人にとってはこの国土地理院のデータはかなりありがたいんじゃないでしょうか?

建物

建物拡大

測定ツール

 さて今度は測定ツールですが、こちらはいたって使い方は簡単でGoogleEarthの上のメニューバーから「ツール」の「定規」を選択すれば測定ツールが表示されます。この内容が通常盤からPRO版では「ポリゴン、円、3Dパス、3Dポリゴン」が追加されたということです。
 使用方法も難しくはなく、計測方法のタブにしてあとはGoogleEarth上でポイントをクリックするだけです。ただ使用してみて疑問なのですが「3Dパス」と「3Dポリゴン」の意味合いが良くわからないです。正直普通の「パス」と「ポリゴン」との違いがよくわからないのです。3Dなので高さ方向にも計測する機能があるかとおもったんですが、測定してる項目を見るとあまりそういう雰囲気でもないですし・・・・。この点に関してはちょっと不明なので、追って詳細が分かれば追記するかもしれません。
 ちなみに下の画像はポリゴンで適当な範囲の計測をしてみた画像です。

測定ツール